街に貼られた謎のシールを調査した件

福岡在住の女性からこんな内容のメールが届いた。「最近、福岡市の至る所に女の子のシールが貼られています。一体なんの目的で、どんな意味で貼られているのか調査してください。」というもの。

福岡女の子シール

問題のシールは可愛い女の子をイラスト化したモノであるが、これが最近は肩周辺の至る所に貼られている。福岡に留まらず、このような謎のシールは日本全国至る所に存在し、街の景観を損ねている。

NOEくん

例えば渋谷区・目黒区界隈で目撃されているのが「NOE君」。

力士のステッカー

一方、台東区・中央区方面では2つの顔を持つ力士のシール。一説にはザ・たっちではないかと言われている。

猫のシール

更に神奈川県西部で目撃されているのが「ニャー」と書かれた猫のシール。

共通しているのがどれも意味不明な事。今、このようなシールが大きな社会問題になっている。

渋谷区も街のシール問題に頭を悩ませている地域の一つ。危機管理対策部の人の話を聞くと落書き、シール貼りは2011年ぐらいから急速に増えてきているという。役所として直接かかるのはシール清掃代で年間約100万円かかっている。

はっきり言っておくと、街中にシールを貼る事は犯罪で、悪質な場合、器物損壊罪に該当し、三年以下の懲役又は三十万円以下の罰金若しくは科料に処される。しかし、犯罪にも関わらず、何故このような迷惑行為が後を絶たないのだろうか。

番組は専門家に話を聞いた。シールを貼る理由として自己顕示欲の表現、自分はここにいたぞという縄張り・テリトリーを主張する行為があるという。なので犬のマーキング行為と似ている。貼られる場所の特徴としては人がよく通る場所、ガードレール、変電盤、消火栓の蓋等公共物に貼ってある事が多い。所有者が曖昧な物体に貼っている。

実はこのような現象は過去にもあった。江戸は千社札、張り紙文化があった。千社札とは江戸時代に庶民の間で流行った自分の名を記した張り紙の事。訪れた神社や名所に千社札を貼る事が町民の間でブームになった。自分はここに来たという参拝記念の様なもので「こんな高い所にも自分は貼ったんだ」と仲間と競い合う、そういう張り紙文化が根底としてシールにはあるという。

ちなみに関西人の間ではこんな一銭の価値の無い行為はやる事がアホらしいと思っているので、関西はあまりやりたがらない傾向があるという。

アメリカシール

更に探るとこういう意味不明なシールは約20年前のアメリカで誕生していた。奇妙な何者かの顔。実はこれプロレスラーであるアンドレ・ザ・ジャイアントをモチーフにしていて、これがアメリカ全土に貼られ話題となった。そして肝心なのは何故こんな事をしたのかという事。

実はアメリカでは貼った張本人がシールの目的を証言していた。犯人の名はシェパード・フェアリー。シェパードがシールを貼った真実についてこう語った。「アンドレ・ザ・ジャイアントには何の意味もない。でも数が増えれば意味があるように見える。皆が意味を議論し始める事でただのステッカーが力を持つようになるのさ。」というもの。つまり、特にやっている側は意味はないが、それを見る側、街を歩いている人が拡大解釈、深読みをする。意味のないモノを世の人が見て、なんだろうと思う様を楽しんでいるのである。

だが勿論これは犯罪行為。その証拠にシェパード・フェアリーは過去15回も逮捕されている。

というワケで調査結果として、町のシールに意味など無い。あれはなんだろうと思ってしまう事こそ敵の思う壺なのである。今後は一切無視しましょう。

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